2022.09.07お知らせ
剥離作業について

剥離作業について皆様はご存知でしょうか?

清掃業界に勤めている方もしくはビルをお持ちのオーナー様ならご存知だと思いますが、とてもハードできつい作業なのです。

剥離作業を行う際にはまず作業範囲を決めて養生テープで周りに液剤が飛び散らないように貼り、その後「剥離剤」というものを使用し、水で既定の倍率で希釈し(メーカー別に既定の希釈倍率が書いてあります)作業をしていきます。

なぜ、養生テープで剝離作業をする範囲の周りに貼っていくかというと剥離剤はとてもきつい洗剤ですので、撒く際に飛び散らして壁面のクロスを汚してしまったり、作業範囲外の床面のワックス(床材)に付着してしまうとそこだけムラになったりするからです。

さぁここから洗浄液(剥離剤を希釈したもの)を撒いて洗浄していくぞ!...と思いきやまだやらなければならないことがあって、作業範囲の床面を簡単に掃除して(汚れをとる)やらないといけません。

なぜならば、洗浄液(剥離剤)は砂やほこりなどの汚れが残っていると、肝心のワックス除去(とかす)能力が減少します。

つまり剥離作業を行うには、まず予備洗浄(表面の汚れとり)→本番洗浄(剥離洗浄)→汚水回収→まだ頑固にワックスが残っていればもう一度本番洗浄(剥離洗浄)→剥離汚水回収→リンス作業(2回以上必要)→乾燥→ワックス掛け→乾燥という工程を経なくてはなりません。

その後の後片付けですが、実は剥離作業で出た汚水は「産業廃棄物」に指定されており、産業廃棄物回収業者に引き取ってもらわなければならないのです。

これはオーナー様や一部の清掃業者(特に個人で経営されているお年寄りの方)は知らない事が多く、そのままトイレや排水溝に流してしいるのが現状なのですが本来ならばNGの行為となります。

剥離作業は作業者の身体に負担がかかるきつい薬剤を使用しなくてはならずまた、環境に配慮した汚水処理が求められるハードな作業なのです。

長々と書きましたが「剝離作業」について少しでも参考にしていただければと思います。

しかし、剝離作業は行った方が良いのです💦

次回は、剥離作業を行わない床管理について投稿したいと思います。